最新研究について

A cognitive profile of multi-sensory imagery, memory and dreaming in aphantasia
アファンタジアにおける多感覚画像、記憶および夢想の認知プロファイルhttps://www.nature.com/articles/s41598-020-65705-7

Scientific Reports』2020年6月22日付

とは言え、1ヶ月以上前に発表されていたのですね。研究してくれる人がいるというのは有り難いことです。翻訳してくれる人もいるともっと有り難いのですが、贅沢言ってられません。Google自動翻訳さんにお願いして、なんとかかんとか目を通してみました。

すべての感覚をイメージする力が低下している?

アファンタジアは、すべての感覚モダリティ(視覚だけでなく)全体で画像が大幅に減少したことを報告しました。

Scientific Reports』2020年6月22日付 google翻訳のまま

感覚モダリティとは、心理学用語で、『それぞれの感覚器で感知する固有の経験の種類(現象的性質)のこと』で『光、音、温度、味、圧力、臭いなどが含まれる』そうです。

映像のイメージだけではなく、例えば味のイメージも脳内で再現することが難しい、ということなのでしょうか。大雑把に言うと、食レポが苦手ということでしょうか?
他人と比べて自分は味覚のイメージの再現能力が低い、などとは考えたこともなかったのですが、もしかするとそうなのかもしれません。確かに、テレビ番組で芸能人のいわゆる食レポを見るにつけ、「嘘くせぇ~!」と思っておりました。食べた後に、あんなに大げさに絶叫して仰け反って目を閉じて唸って、いかに美味しいものだったかを目を剥いて語る。そんな人間を飲食店で、これまでの人生で一度も見かけたことがないので、「あれは嘘だ」と決めつけてしまっていました。どうも私がアファンタジアであるゆえ、あの人達よりも食後の感動が薄いだけなのかもしれませんね。

美味といえば・・・

畑キッチン結さん

大阪府堺市釜室にある『オーガニック畑キッチン結』さん。
ランチタイムに妻と足繁く通っております、古民家オーガニックレストランです。妻はここの「パスタランチ」、私は和食の「結御膳」をいただくことが多いです。
築百年を超えるという古民家の敷居を跨ぐと、なんとも落ち着いた木の香りが出迎えてくれます。お料理は自然素材を使った優しいお味です。お野菜を使ったお料理がとにかく美味しく、何度通っても一口目を口に入れた後、ニンマリとしてしまいます。程よいボリュームで最後まで美味しくいただけて、ホッコリとした気分で店頭販売しているお野菜を買って、帰ります。

足りないことは何も、ない

もしかすると私は、味や匂いのイメージを再現する能力に乏しいのかもしれませんが、まったく不自由はありません。日々の食事と生活を、大いに楽しんでおります。妻が昨夜作ってくれた、ミョウガの天ぷらなんて最高でございました!鼻腔をくすぐる嫋やかなる香りと噛む度に大脳辺縁系まで響く食感が側坐核を貫いて・・・!充分に日々の暮らしを楽しむことができています。

アファンタジアという言葉を知って、いろいろとアファンタジア目線で考えてみて思うことは、こんなにも人と人との間に違いがあるのかということです。目に見えない違いが、です。私と妻とで『畑キッチン結』でランチを食べた後にコメダ珈琲に移動し、シロノワールを食べながら「今日のランチ美味しかったね」と話している時、私達はそれぞれ違うイメージを持って話しているのかもしれません。妻はしっかりと、私は妻よりもぼんやりと。けれどもそれは私に何かが足りていない、ということではないように思うのです。
「ただ、違う」ということだと思うのです。身長150cmの人と190cmの人で世界の見え方は違うのでしょう。それは低すぎるのでも高すぎるのでもなく、ただ違うというだけのことだと思うのです。

コメダ珈琲から家に帰る車のなかで、「シロノワール大き過ぎたなぁ、次はミニシロノワールにしとこうか」という私と妻の頭の中にあるイメージは多分違うけれども、きっとまた一緒にコメダ珈琲に行くのです。それで、足りているのです。 

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