アファンタジア 怒りの目撃証言

今朝の話です。興奮冷めやらぬままに書いてみます。

さわやかな朝

半年ほど前から、朝、目が覚めたらすぐに30分ほどの散歩に行くようにしています。今朝は5時15分に目が覚めたので、すぐに布団から抜け出して水だけ飲み、5時20分には家を出ました。昨日もそうだったように、歩いている間に日が昇って、途中にある大きな池のほとりで朝焼けが拝める理想的な時間帯です。そんな爽やかな朝の気分をぶち壊す、事件が起こりました。

自宅から5分くらい歩いたところにある大きな公園に入ってすぐのところで、まだ薄暗い中、1人の男性とすれ違いました。すれ違ってすぐに後方でガサッと物音がしたので振り返ってみると、その男性が歩きながら、歩道の柵の向こうの茂みにビニール袋に入ったゴミを投げ捨てていました。今度はガラス瓶か何かが入っているのか、ガチャッと大きな音がしました。

白いズボンに白いシャツ、白い帽子を被った、身長は私と同じ170cmほど。歩き方や後ろ姿の雰囲気からして50~60代の初老の男性。私は決して正義感の強いタイプではないのですが、そのあまりに非常識な行為を見てブチ切れてしまい、反射的に「オイッ!」と大きな声を出していました。10メートルほど後方、周囲には他に誰もおらず、聞こえていないわけがありません。しかしまったく反応せず、歩きつづけています。続けて「なにしとんねんオッサン!」と怒鳴りながら追いかけようとしました。やはり完全に無視して歩き続けています。2~3歩追ったところで我に返り、追跡をやめました。
明け方の薄暗いひと気の無い公園、頭のおかしいオッサン、もしかすると何か凶器を持っているかもしれない。いかに正義がこちらにあるとはいえ、逆ギレされて危害を加えれる可能性も考えると、私の行動は正しくなかったと、反省しています。

アファンタジアなのに・・なので・・

先日の記事『アファンタジアと深い悲しみ』で、アファンタジアは感情も薄いらしいということで「感情的になって大声で怒鳴ったことはない」と書きました。あれはウソのようです。しっかりと感情的になって無茶な行動をしてしまうこともあるようです。ただ、キレていたのは時間にすると5~10秒ほどです。

また、アファンタジアなので、犯人の似顔絵などを書くことはできません。すれ違う際に、薄暗いとはいえチラリと顔は見ています。しかし、まったく憶えておりません。正面からの顔や姿を視界にとらえていたことは間違いないのですが、全く記憶に残しておりません。後ろ姿の描写にも自信がありません。白い帽子、白いシャツは間違いないのですが、長袖だったのか半袖だったのか、わかりません。靴の色も憶えていません。

しかしアファンタジアなので、明日からも早朝の散歩を楽しむことができます。そのオッサンとまたすれ違っても、おそらく私はそのオッサンだとわかりません。嫌な気分にならずに済みます。もしかすると過去にも何度かすれ違っているオッサンだったのかもしれません。
実際、朝の散歩を日課にして半年ほど経ちましたが、すれ違う人たちのことはほとんど記憶していません。挨拶をされれば笑顔で返しているのですが、ただ1人、めちゃめちゃ元気に挨拶してくれるおばあちゃんを除いては、顔も特徴も憶えていません。なので、今回のオッサンのことも忘れてしまえることでしょう。そういう意味では、アファンタジアは便利なものです。

このように、アファンタジアのメリット・デメリットを考えるのも楽しい今日このごろです。アファンタジアであることに良いも悪いもありませんが、不法投棄は絶対に悪です。私達は、恥じることない生き方をしようではありませんか。

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