アファンタジアと依存症

お酒とタバコ

昨日、男性アイドルグループの元メンバーが飲酒運転事故を起こしたというニュースがありました。以前にも飲酒の上での不祥事を起こして多くのモノを失ったというのに、どうして同じような過ちを繰り返してしまうのでしょうか?「依存症」についてアファンタジア目線で考えてみたいと思います。

お酒はかんたん

私の場合、お酒とタバコとギャンブルをやめています。お酒は元々体質的に弱いのでアルコール中毒ということもないのですが、若い頃はいわゆる水商売をしていたこともあり、毎日飲んでいる時期もありました。(ちなみに私はアファンタジアなので、もちろんお客さんの顔を覚えることが苦手で苦労していました)。数年前までは晩酌に缶ビール1本だけ飲んでいたのですが、現在はノンアルコールビールに切り替えています。理由としては数年前にメニエール病を患い、それをきっかけにアルコールをほぼ断っています。「ほぼ」というのは、歓送迎会や同窓会などのイベント事で乾杯の1杯目だけは口にするようにしています。酔うほど飲むことはありません。

タバコはもっとかんたん

タバコは16歳から30歳まで吸っていて、1日2箱以上吸うヘビースモーカーでした。それまでに禁煙を試みたことは一度もなかったのですが、ある日を境に、簡単にやめることができました。風邪をひいて熱がある中、真冬にベランダで凍えながらを吸っている自分が馬鹿らしくなったのです。翌日、当時流行していた『禁煙セラピー』という本を読んで、その日から今まで15年間、1本も吸っていません。タバコの場合は本当に簡単で、『自分にも周囲にも害しかないのだから、ただ吸わなければいい』だけでした。禁断症状なんてすぐに消えます。簡単にやめられるうえに、吸わないことによるデメリットがなにもない。唯一あるとすれば、かなりの嫌煙家になってしまったことぐらいです。

喫煙とは例えるなら、カサブタを掻いているようなものだと思うのです。子供の頃、転んで膝小僧にできたカサブタが痒くて、掻きむしって剥がしてしまったことはありませんか?掻くのを我慢して完全に治してしまえば痛みも痒みもなくなるのに、掻くと気持ちがいいから掻いてしまうのです。そしてカサブタが剥がれてしまってまた出血して、同じことを繰り返すのです。少し我慢して依存症から脱すれば吸えないストレスは無くなるのに、わざわざストレスを作っては解消するを繰り返しているのが喫煙者です。子どもならまだしも、成熟した大人のする行為とは思えません。他人の健康を害することがない分、カサブタをめくっているほうがまだずっとマシです。

私ほどの嫌煙家になると、歴史上の偉人でさえもバカだったんではないかと思ってしまいます。モノクロの写真で、タバコを咥えて撮られている写真を見るにつけ、「タバコを吸うことをカッコいいいと思っていたんだなこの人、バカだなぁ」と思うのです。太宰治も芥川龍之介も三島由紀夫も、アホだったんではなかろうかと。アインシュタインですら、その一点においてはマヌケだったのだろうと。もちろん、上記の方々は優れた才能を持って大きな成果を残してくれた天才です。後の世に残した影響を考えると、副流煙による悪影響なんて取るに足らないものかもしれません。しかしもしかしたら、彼らもタバコを吸うということに無駄な時間と労力をとられていなければ、もっと大きな成果を残してくれていたのかもしれません。

さらに余談になりますが、書いている途中で文豪の写真を確認してみようとググっていて、こんなサイトを見つけました。
「愛煙家通信」
名だたる著名人・文筆家の方々が、タバコについて語っておられます。
多く見られるのが、『タバコと肺がんの医学的根拠は怪しい』とか『アルコールや自動車の排気ガス、自殺者の増加のほうが問題だ』とか『税金を多く納めてやってるんだから文句言うな』などです。驚いたことに、『ヒトラーはタバコを吸わなかった。ナチズムは禁煙政策から始まった』と大真面目に書いている人までいます。『チャーチルとスターリンとルーズベルトは愛煙家だった。ヒトラーとムッソリーニは非喫煙者だ。タバコは吸ったほうがいい』そうです。
『大人のたしなみ』『ダンディズム』と仰るが、私から見ると『おしゃぶり』です。抜けきらない幼児性の象徴に過ぎない、嘲笑の対象だと考えます。

これを書いている途中にも、隣の家の住人が吸っているタバコの匂いが私の部屋に入ってきました。臭くて不快なので、窓を閉めます。おそらく換気扇の下で吸っているのでしょう。喫煙者の家からは排出されて彼ら的にはOKなのかもしれませんが、その臭いによって私達、非喫煙者家族5人の気分が害されています。毎日です。それだけでもタバコを嫌う理由には充分ではないでしょうか。

お酒も排気ガスもストレスも健康に害があるかもしれません。けれど、タバコの煙も非喫煙者にとって害があります。それぞれに、無くせるところから無くしていければいいのではないでしょうか。ゴミのポイ捨ても殺人も良くないことです。殺人よりマシだからポイ捨てはOKということもないでしょう。

アファンタジアなので

本来書こうとしていたことと、大きく逸れてしまいました。
本当は『依存症の対象、たとえばタバコの映像がイメージできない分、アファンタジアは依存症から抜けやすいのではないか?』という論旨でいくつもりだったのに。ただただ、嫌煙家の愚痴に終始してしまいました。実際、私は現在グルテンフリー生活を目指していながら、パンをやめることができていません。パン依存症です。脳内でパンのイメージが頭から離れないということはないのですが、『禁パン』に何度も挫折しています。アファンタジアと依存症の関係は、無いのかもしれませんネ!

ただ、私のイメージでは芥川龍之介と太宰治と三島由紀夫の代表的な写真では、皆がタバコを手にもっているはずだったのですが、ググって見ると誰も持っていませんでした。
このあたりが、アファンタジアゆえ、なのでしょう。本当に、お粗末、失礼いたしました。

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